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施設をでたら何につまずくの?〜茨城県の職員研修にお邪魔しました〜

日付:1月15日(火)

開催:児童養護施設 筑波愛児園

参加人数:27名

これまでは、児童養護施設の近隣で暮らす《地域の皆さま》にお話してきましたが、

今回はじめて《施設ではたらく職員さん》に向けてお話させていただきました。

 

どんな雰囲気なのか緊張しながら挑んだものの、

みなさんの視線が真剣かつ温かかったので、思ったよりうまく話せたと思います。

誤字がありますが、見逃してください...(笑)

 

↓ 今回お話したのは大きくわけて3つ ↓

 

***

 

(1)インケア

施設で暮らしている間、どんな人との関わりがあったのか

(ボランティアさんや外部団体・地域との関わりの有無)

 

(2)リービングケア

施設を卒業するときに、どんな準備をしたのか

(自立準備資金の計算表・奨学金の種類と金額) 

 

(3)アフターケア

施設をでたあと、どんなサポートを必要としていたか

また、どんなことにつまずいたか

 

***

 

施設をでたあと、友だちの借金を肩代わりした子や、

学校を中退してしまったりして うまくいかない子が全国的に多いらしく、

どんなサポートを経て大学を卒業できたのかを重点的にお話させていただきました。

 

 

いまだから言えることですが、

施設をでたあと「わからないことへの不安」や「将来への不安感」に直面したとき、

わたしは他の友だちと比べて、じぶんを肯定しようとする節がありました、、、

 

他の友だちと違う点....それは「施設で育ったこと」。

 

それを言い訳に、この先の人生を諦めていました。

ー「一生ひとりで生きていくんだ」

ー「じぶんは苦労する運命なんだ」

 

このときのわたしは、

「施設で育ったこと」を言い訳にしないと、社会のルールを知らないじぶんを肯定できなかったのです...

 

もしかしたら、

わたしと同じように「施設で育ったこと」を言い訳に、人生を諦めている若者もいるかもしれない

と、わたしは思います。

 

 

 

こんな心もちであったわたしの転機になったのが「自治体ではじまった支援」でした。

 

情報を「知る」ことで、じぶんの状況が大きく変わり、

情報を「知る」ことで、じぶんに自信がつきました。

 

そして、

情報を「知る」ことで、誰かに応援されて生きていることを知り、

じぶんが生きていることへの「希望」がもてるようになりました。

 

そうしてはじめて、自己実現ができるようになった気がします...

 

 

 

 

これまでの話をきいた職員さんからは

こんな感想が寄せられてきました。

 

 

ー「情報が救ってくれた」という言葉に衝撃をうけた

ー卒園生の「孤独感」と向き合う必要がある

ー田中さんの考えなあどから、入所中のかかわりが大切だと感じた

 

ー「与える」ではなく、一緒に考えるスタンスを大切にしたい

ー「怒られる」と思って相談しない子どもが多いので、

  話を聞く・一緒に考えるというスタンスを大切にする

 

どの感想もいいものばかりで、たくさん載せました(笑)

 

 

今回の研修は

自立支援コーディネーター(専門職員) × アフターケア相談所(外部団体) × 卒園生(当事者)

とのお話だったのですが、子どもと職員とが互いに理解していく姿勢も大事ですよね。

 

それがきっと、

今後も盛んになるであろう「子どもの声を聴く」ということにつながると思います...!

 

 

 

この度は「施設職員さん向けの講話」という貴重な経験をさせていただき、

本当にありがとうございました!!!!!

 

 

..:*・゜ Special Thanks ☆..:*・゜☆.

 

●筑波愛児園:立川先生

●筑波愛児園自立支援コーディネーター:大澤先生

●アフターケア相談所「あいびー」:宮本様

 

..:*・゜☆. ..:*・゜☆. ..:*・゜☆.

 

グループワークに同席させていただいた

Eグループのみなさま、ありがとうございました!