BOOKS
田中れいかの書籍紹介

児童養護施設という私のおうち

児童養護施設に暮らす子どもは現在約3万人。しかし、かわいそう、問題児といった偏見が先立ち、その実態はあまり知られていません。実際に児童養護施設に暮らした著者は「進路や人間関係に悩みながらも、ともに成長できる場所である児童養護施設は、子どもたちにとってはかけがえのないおうち」と言います。
本書は、児童養護施設とそこで育つ子どもの全体像を知るための入門書です。著者自身のライフストーリーに加え、社会的養護の基礎知識やデータを掲載。すべての若者が同じスタートラインに立つ「フェアスタート」を実現するための課題も探っていきます。子ども支援事業に力を注ぐ東京・世田谷区の保坂展人区長との対談も収録。

My Voice,My Life

届け!社会的養護当事者の語り

福祉の総合専門誌「月刊福祉」において2015年から続く連載。子ども時代を里親・養子縁組家庭や児童養護施設等で過ごした当事者が、どう自らのルーツに向き合い、今を生き、未来に向けて歩みを進めているのか、インタビューを通じて発信している。本書では、そのなかの20人の声を届けている。

掲載箇所:第1章「消えた記憶」、第6章座談会「彼と彼女たちの今」


Q&A 社会的養育の実践

困難を抱える子ども・子育て家庭の支援

社会的「養護」から社会的「養育」へ制度の全体像と施設ごとの役割がわかります!

●すべての子どもが、適切な養育環境で、安心して自分をゆだねられる養育者によって養育される「あたりまえの生活」を保障するために何が必要でしょうか?
●社会的養護を取り巻く状況は大きく変わり、「社会的養育」という、より広い概念の中に位置づけられ、子育て支援との繋がりの中で親子分離が避けられない時に利用される福祉サービスとなっています。
◆社会的養護を構成する要素は様々あり、本書は各テーマについて約50名の執筆者によりQ&Aでわかりやすく記述しました。
◆現場で仕事として携わっている職員や研究者の解説に加え、元利用者による利用者の観点からも解説しています。
◆全体像を把握することも、必要な項目の確認にもご利用いただけます。

掲載箇所:コラム「」